ESDをシンプルに

☆2018年9月29日、ESD推進ネットひょうご神戸(RCE兵庫-神戸)の第3回ESD実践研究集会でのポスター発表したものを加筆修正版を掲載。

1.問題意識
ESDの認知度が低い。ESDがわかりづらい。もっとESDをシンプルに説明し、認知度アップを図りたい。そのため、ESDの背景を確認し「環境ESD」と「なんでもESD」から検討を試みた。

2.ESDの認知度が低い現実
2014年8月内閣府政府広報室世論調査では、知っているかの回答は僅か2.7%である。(図1)2006年の岡山市調査では、8.3%。2017年の長崎県の調査では、「知っている回答」は7%、言葉だけは聞いたことがある回答を含めて20%。(図2)


今年7月の文部科学省「平成29年度 ユネスコスクール年次活動調査」では、ESDの普及が進まない理由として、「教職員のESD対する理解不足」が71%、「ESDの概念がなんでも包括してしまい分かりにくい」が62%となっている。(図3)


図1:https://survey.gov-online.go.jp/tokubetu/h26/h26-esd.pdf
図2:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsoee/18/3/18_3_53/_pdf
図3:https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2017/08/1504064665.pdf

3.ESDの背景から確認
2005年10月に出されたユネスコ「国連持続可能な開発のための教育の10年国際実施計画書」の附属文書ⅠにESDの背景として記載がある。
①環境ESD(環境教育)?
人間環境宣言を発表した1972年の国連人間環境会議を起点として、環境教育の重要性が議論されてきた。2002年ヨハネスブルクサミットに於いてESDの10年が提案されるまで、環境教育が「持続可能な開発」に貢献するものであるとして進められてきた経緯がある。環境教育が拡張されたものがESDとの認識が環境教育関係者にはあったようだ。
DESDの中心的な役割を担ってきたのが、環境教育関係者であり、環境省が主導してきている。このような経緯がDESDの10年間に於いても環境ESDと言った表現が使う団体組織も多い。
環境教育が果たしてきた役割は誠に大きくその中心であったのは間違いない。しかし、広義の環境教育や拡張された環境教育がESDであるとか環境ESDといった表現を使ったことが、よりESDを混乱させる原因にもなっているのではないだろうか?

②なんでもESD?
ESDの説明でよく使われている花弁型のイメージ図がある。(下図4)この図がなんでもESDと思われてしまっていないだろうか?

持続可能な開発には、多様な側面・多様な課題がある。多様な教育の連携が必要とは考えられるが、それよりも、課題の総合性をどう捉えるか、総合的な課題解決につながる観点を育む教育と言うことではないだろうか?
〇〇教育も連携によってESDとは考えられない。〇〇教育と言わない教育がESDではないだろうか。
図4:
http://www.mext.go.jp/unesco/004/1339970.htm

ESDとは?

4.ESDを、分りやすい、解りやすい、わかりやすく!
持続可能な開発に関する世界首脳会議では、「国連持続可能な開発のための教育の10 年」を提案し、教育と学習が持続可能な開発にむけたアプローチの中心にあることを提示した。
社会に向けにてのESDとは、「学ぶこと」の大切さを認識し、教育の重要性を再確認すること!ESDを、市民向けては啓発の側面を伝えることから出発すべきであったと考える。
ESDとは、「持続可能性と言う課題についての理解を社会全体で深め」、「教育の再構築・教育を再方向付け」することが求められていると言う2点。この啓発運動の側面を社会向け強調していく戦略を充実させ、ESDの認知度を向上させることが重要であり、社会に浸透しないでいくら議論してもむなしい。

ポスター(クリックするとpdfを表示します。)

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