かいぼり
「かいぼり」は、「掻い掘り」と書く。元は農業用水のため池の水を農閑期の冬場に抜き、堆積したヘドロや土砂を取り除いて肥料にしたり、獲った魚を利用してきた。ESDコースの授業のフィールドワークから「かいぼり」と繋がった。2015年漁業の後継者問題に取り組む中で南あわじ市の漁業協同組合からお誘いを受けて学生と一緒にかいぼりに参加した。

「かいぼり」によりため池の栄養分(腐葉土)を海へ流すことによって海も元気なる。農業と漁業の協同。以前に「漁業者が山に植林」などの話を聞いていたが、東北旅行で鳥海山と海からの湧き水について現地を見た時に漁業と山の関係を体感した気分になった。そして北海道を巡ると昆布の名産地は山からの湧き水がある場所だと気づいた。
「つながっている」
淡路島には約2万3千ちかくのため池がある。かいぼりをテーマとした映画もある。2015年に公開された「種まく旅人 ーくにうみの郷」。
昨年は12月に同じ谷田池のかいぼりに学生15名と参加。途中で排水口がつまり今年に持ち越しとなった。
リベンジで今年は12月16日に谷田池に挑みます。先週兵庫県担当者と打ち合わたところ、排水口の対策に消防ポンプを応用した新兵器を準備中とのこと。今年こそすっきりとした池になることを期待。
もうひとつ
11月26日(日)に洲本市でかいぼりが実施されます。他地区の様子見を兼ねて参加してきます。詳細情報が入り次第掲載します。
かいぼり情報は
かいぼりに関心がある方は、上記の「種まく旅人 ーくにうみの郷」サイトの動画(予告編)や兵庫県淡路県民局洲本土地改良事務所のサイト(外部リンク)で下記情報がPDFで読むことができます。
- 淡路ため池・里海交流保全活動(p10に谷田池記事があります。)
- 淡路島のため池保全活動
また、昨年から淡路島ため池保全サポートセンターが開設され、facebookページで情報発信されています。(外部リンク)